東 瑠利子(あずまるりこ)の公式WebSite。オリジナル楽曲をmp3で配信するヘヴィメタル作曲家!

リーダーのアンドレ・マトスがそれまで在籍していたVIPERを脱退し、音楽大学でより音楽を深く学び、満を持して結成したバンドの1stアルバムだ。クラシック音楽の要素を大々的に取り込んだクォリティの高いパワーメタルで一世を風靡したバンドで、デビュー当時の衝撃はとてつもなく大きいものだった。
この作品以前に、アンドレが大きく関わった作品である「Theatre Of Fate」- VIPERで、「Prelude To Oblivion」において、クラシック音楽の要素を完全にヘヴィ・メタルに導入するという試みを成功させていた。そして今作では、クラシック音楽を大々的に導入するというより、ハイクォリティなプログレッシブ・メロディックパワーメタルに、ところどころクラシカルなアレンジを施したり、クラシック音楽のフレーズをメタルアレンジしたものを導入したりしているのが特徴となっており、例えこの作品にクラシカルな要素が無かったとしても、非常に優れたものであっただろうと思わされる。
そう、この作品はクラシック音楽とメタルの融合という点で語られることが多いが、元々の音楽性、HELLOWEEN直系のメロディックパワーメタルとしてのクォリティが素晴らしく高いということが最も重要だと感じる。特にその最高峰が#2「Carry On」であり、この曲はHELLOWEENの「Eagle Fly Free」のように究極のメロディック・スピードメタル曲として永遠に語り継がれる程の神の音楽と言えよう。
そして#4「Angels Cry」、#9「Evil Warning」と、間奏にクラシック音楽のフレーズを導入したメロパワ曲2曲も素晴らしく、特に後者はメロディのキャッチーさと疾走感もさることながら、究極的美しさのギターソロからヴィヴァルディの四季「冬」を取り入れまたも悶涙ギターソロで感動させる間奏が凄まじい。
その他の曲も、アルバムタイトルの如く女神を想起させる美麗なメロディとアレンジの曲があったり、ブラジリアン音楽のリズムが取り入れられていたり、ケイト・ブッシュのカヴァーがあったりで、メロディックパワーメタルという枠に収まらない様々なアプローチで存分に楽しませてくれる。特にエンディングを飾る#10「Lasting Child」は、「Theatre Of Fate」収録の名曲「Moonlight」を思い出させる荘厳なバラードであまりにも美しすぎる。
演奏とプロダクションも最高で、特にクラシカルな速弾きを決めるキコ・ルーレイロのテクニックは凄く、またヴォーカルのアンドレも、声質は好みが別れるところだが美麗なハイトーンを聴かせてくれる。驚くべきことにデビュー盤なのに全てが完璧な名作と言えよう。
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雷X
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